裏世界ピクニック 3巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
新宿で飲み会をしていた鳥子と空魚は、終わった後に自分達の意思とは無関係に裏世界にに来訪してしまいます。。
そこで怪異に襲われ、迷い込んだ先で在日米軍と出会います。 彼らがたどり着いたのは、ネットロアで有名なきさらぎ駅でした。
周辺では謎の巨大な怪異が米軍の陣営を襲っています。 鳥子と空魚はこの異様な状況から逃れることができるのでしょうか？
第１１話 ステーション・フェブラリーⅤ
米軍の野営地では、大混乱が巻き起こっていました。 兵士たちは急いで装備を整え、アサルトライフルや機関銃を手に取り、戦闘車両を配置し、臨戦態勢に入ります。
突然、異形の存在が陣地に襲いかかり、兵士たちは一斉に銃撃を開始します。 激しい銃声と兵士たちの叫び声が響き渡り、陣営はまさに戦場と化していました。
この異変が怪物のせいだと見抜いたのは、空魚でした。陣営の前で大騒ぎをする怪物たちが、陣地には侵入しようとしない様子に、彼女は異常を感じました。
不気味な行動をとる怪物たちの正体を、空魚は右目の力で見破ることができました。 正体を暴かれた怪物に対し、空魚は鳥子と共に立ち向かう決意を固めます。
第１２話 ステーション・フェブラリーⅥ
空魚と鳥子は、空魚の右目で怪異の正体を見破り、鳥子のサポートで怪異を撃退に成功しました。 喜びに満ちた米兵たちでしたが、うっかりと空魚の右目を見てしまいました。
コンタクトが落ちてしまい、右目が見られてしまった空魚は恐怖を感じ、鳥子と一緒に野営地を脱出します。 きさらぎ駅に入ってくると、踏切の鐘の音が聞こえ、線路を見ると、列車が刻々と近づいてきます。 光り輝く銀色の電車が二重に映って見えます。
古びた列車のようにも見えますが、いつも見慣れた列車の姿です。もしかしたら、それは表世界と裏世界を繋ぐ出入口の可能性があります。空魚は鳥子に告げます。
米兵たちに捕まってしまうのを避けるため、二人は列車にジャンプします。 果たして彼女らは表世界に戻ることができるのでしょうか？
第１３話 ステーション・フェブラリーⅦ
二重写しになって重なる列車に向かって飛び込んだ空魚は、鳥子の左手の力を使い、列車の中に侵入することに成功しました。 列車には跳ねられずに生き残ったことに安心し、中を見渡すと、座席に座る人々で一杯でした。
しかし、それらの人々は、何の理由もなく、猿によって惨殺されていく光景に出くわしました。 空魚は息を殺し、鳥子にその惨劇を見せないようにしました。
そして、米兵たちが恐がっていたのか分かりました。恐怖を押し殺しながら、裏世界から脱出するのを待っていました。 やがて視界がぼやけ、いつもの電車に変わり、鳥子の声で目を覚ました空魚。 無事に表世界に戻り、空魚と鳥子は喜びました。
第１４話 時間、空間、おっさんⅠ
重苦しい雰囲気が漂う裏世界の湿地を歩いていた空魚。 梅雨のせいか、いつもとは違う表の世界の影響があるのかと考えていたが、実際の原因は隣にいる小桜だと既に推測しています。
散弾銃を手にして、部屋着のままで裏世界に来訪しまった小桜は、行方不明になった鳥子に恨み節を呟いていました。巻き込んでしまった空魚については言うまでもありません。
そう、鳥子は単身で裏世界に出かけてしまいました。 空魚との口論がまだ解決していないまま。
第１５話 時間、空間、おっさんⅡ
数日前のあるカフェで、空魚は鳥子に次の裏世界探索の予定を尋ねられました。しかし、鳥子の無謀な行動に空魚はイライラしていました。
鳥子の目的は、行方不明の冴月を裏世界で見つけることですが、その行動は非常に危険で、もっと用心深くなるべきだと空魚は伝えました。 裏世界では命を落とす危険性もある怪異と出会います。多くの人々が裏世界で命を落としています。
空魚は鳥子にもっと慎重になるように言いました。 しかし、鳥子は冴月がまだ危険な裏世界に一人取り残されていると言いました。鳥子は一刻も早く助けに行きたいと思っていました。空魚は危険を顧みない鳥子に強く言ってしまいました。
そして、空魚は冴月さんはもう絶命しているかもしれないと言ってしまいました。空魚はその発言を後悔しましたが、自分はまだ冴月が生きていると信じていました。
しかし、鳥子は考えを変える気はありませんでした。鳥子は一人で探すと言って姿を消してしまいました。 空魚は鳥子と連絡がつかなくなり、自宅に戻ろうとしましたが、そこで奇妙な怪異に遭遇し、外へと逃げ出しました。
すると、周囲が普段とは異なる感じになってしまいました。 空魚は見ありふれた風景の街が異様に感じられ、誰もいない街を一人で歩いていました。 その時、一人のおじさんに出会ってしまいました。
第１６話 時間、空間、おっさんⅢ
空魚が出会ったのは、ネットロアの一つと言われている「時空のおっさん」でした。彼は異世界の侵入者を見張り、迷い込んだ人間を元の世界へと送り返すことを目的としています。
空魚は彼との遭遇によって、表の世界へと戻ることができました。彼のいる世界は裏世界と表世界の境界線の世界だと判断し、今ならば鳥子の部屋も正常に戻っているのかもしれません。そう考え、再び彼女のマンションへと向かいます。
彼女のマンションに着くと、ドアを開けることはありませんでした。それでも、ダメもとでスマホを取り出し、彼女にTELしようとします。 すると、メッセージが届いていることに気づき、開いてみると、自分から彼女にメッセージを送っていたことがわかりました。
メッセージには、鳥子の写真が幾つも添付されており、その中には彼女を睨む自分の姿が写っていました。 それらの写真は、時間も場所も記憶にないものでした。
そして、空魚は自分自身が鳥子に対して憎しみを抱いていることを認めたくないと思いました。自分自身の顔が呪われた形相をしているように感じて言葉を失うしかありませんでした。
第１７話 時間、空間、おっさんⅣ
鳥子が単身で裏世界へ向かうことを知った空魚は、心細さを感じながらも一緒に行こうと小桜に頼みます。しかし、小桜は即答で断り空魚はそれでも一緒に行くように誘います。
空魚はドッペルゲンガーの自分を見てしまい、心細さを感じるため、ドッペルゲンガーの自分が写った写真を見せます。しかし、そこには見慣れない女性の写真も写っていました。
その写真の人物は冴月であり、写真には鳥子と出会った日である5月14日が記されていました。 小桜は誰かが人為的にやったような気がし、まるで冴月がいなくなった日のようだと呟きます。
その時、チャイムが鳴り、パソコンの監視カメラを通じて覗くと、そこには服装が合っていない大柄なおばさん達が三人立っていました。空魚は彼女たちが時空のおじさんに類似していると感じ、おばさんたちは奇妙な雰囲気を醸し出していました。
そして急に玄関の扉が叩かれ、おばさんたちが現れます。小桜は床から散弾銃を取り出し、戦闘態勢を整えます。 混乱する状況の中、空魚は困惑しています。果たして彼女らは鳥子を助けることができるのでしょうか？
間章 窮鳥調来たる夜
窮鳥調来たる夜 それは、鳥子が消息不明になる前のお話です。 小桜の自宅に一人訪れた鳥子は、空魚と喧嘩をした経緯を話し始めます。
鳥子は、ついていけないと言って、さらに冴月はもう生きていないと言われ、つい飛び出してしまったと言います。
まるで大切な友達と喧嘩をして、仲直りをしたいけどできない、そんな子どもみたいな鳥子に、小桜はどんなアドバイスをするのでしょうか？
感想
きさらぎ駅での米軍と怪異の銃撃戦と大逃亡劇と、アクション映画さながらな活躍をすることになった空魚と鳥子。 裏世界の不思議な物語の第3巻では、さらにたくさんの謎が明かされていきます。
鳥子にとって冴月は特別な存在で、彼女は冴月を守るために命を捧げる覚悟があります。冴月はとても重要な人物のようで、小桜も彼を恐れつつも尊敬しているようです。
彼は一体どんな人物なのでしょうか？一方で、鳥子と空魚は些細なことで口論をしてしまいますが、彼らはすぐに仲直りすることで知られています。 そんな中で、鳥子と空魚がぶつかり、些細なことでいがみ合いをしてしまう二人。
気まずい状況で助けに向かう決意をするが、何やら怪しい怪異に狙われ、今回もホラーな雰囲気が多くの様相を呈している。あの時空のおっさんが登場するなんて、これも冴月の仕業かもしれませんね。裏で手を引いている可能性もあります。
そんな不気味な雰囲気の中で、鳥子と空魚の絆に試練が訪れます。 二人は再び出会うことができるのか、次回が気になります。 そして今回の一押しは、やはり小桜さんですね。 頼りになるお姉さんと言われる小桜さんですが、彼女は子どもっぽいイメージを持たれています。
彼女は空魚と鳥子の相談相手として頼りにされていますが、ある日彼女は裏世界に足を踏み入れ、何か大騒ぎになってしまいます。次回の彼女の行動がとても気になります。
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