裏世界ピクニック 7巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
裏世界で水着姿の仁科鳥子(金髪でナイスボディ)と紙越空魚の2人は裏世界の砂浜で心地よい時間を過ごしていました。しかし、突然異変が起こり、彼らは絶望的なピンチに立たされてしまいます。
恐ろしい表情で迫る全身緑の子どもの異変。
叫ぶ黒い何か。
そして海から続々と湧き出てくる異変に、暗闇になる空と空間。
二人は、裏世界から逃れることができるのでしょうか?
第36話 果ての浜辺のリゾートナイトⅤ
空魚と鳥子は、視認するだけで恐怖に駆られる怪異の群れに襲われ、窮地に立たされます。
手持ちのライフルと拳銃で気力を振り絞りながら応戦しますが、残弾が少なくなってしまいます。緑の子供は海の家から次々と現れ、須磨海岸にての黒い影や肉塊(グロブスター)も出現し、二人を囲んで追い詰めていきます。この場からすぐに離れる必要性を考えます。しかし、どこにもゲートは見つかりません。
そんな時に空魚が偶然に見つけた銀色の輝き・・、それは八尺様の帽子でした。
果たして二人は元の世界へと戻ることができるのでしょうか?
第37話 猫の忍者に襲われるⅠ
裏世界砂浜での一件を何とか克服し、無事に日常へと帰還した空魚と鳥子。
数日ぶりに大学へと通う空魚は、瀬戸茜理と名乗る一年に相談を求められてしまいます。
霊感があり、片目にカラコンを付けてる厨二系オカルトの専門家と周りから噂されていた空魚。
自分をからかっているのかと警戒していた最中、そんな彼女が言い出したのは、深刻な相談でした・・。
「猫の忍者に襲われている」と・・・
ネットで有名な怪談として挙げられる猫の忍者を話題に取り上げ、自分をからかっているのだろうとあしらう空魚。
しかし茜理は真剣に助けてほしいと訴えてきます。
冗談ではなく真剣な声で話す彼女の様子。
そして何かに警戒するような様子で神経を張っている彼女。
猫の忍者に襲われているのは本当なのでしょうか。
第38話 猫の忍者に襲われるⅡ
小桜邸にて、大学で持ち掛けられた相談された件を小桜と鳥子に話した空魚・・。
当然のように小桜はヤク中を疑い、鳥子は相変わらず興味津々な反応を示しており、とても気になっています。
空魚も引っかかることはありました。
もしこれが裏世界関するのことだったら、と。
猫の忍者は裏社会の怪物ではないかと、茜理はその怪物に巻き込まれているのではと考える空魚。
そんな時に小桜の自宅に宅配で大きな荷物が届けられます。
たばこ管理作業車AP-1という世にも珍しい作業車が配送され、裏世界での移動手段が欲しかった2人が酔った勢いで中古で50万するものを買ってしまったものです。
空魚さんの金銭感覚は裏世界によって狂わされたのでしょうか。
小桜にしっかり詰められることとなってしまいます。
第39話 忍び猫の襲撃Ⅲ
たばこ管理作業車を裏の世界へ運ぶため、ゲートを見つけ出すように命じられた空魚と鳥子は、仕方なく街を散策することになった。
その途中、ずっと猫たちの鋭い視線を感じていました。
茜理からの相談を受けてから、空魚と鳥子は猫たちに監視されていた。
茜理の相談はからかい目的の嘘ではなく、本当のことかもしれないと空魚は言うが、彼女は今回のことにあまり乗り気ではなかった。
そんな空魚を心配する鳥子は、なぜ今回はそんなに嫌がっているのか尋ねる。
その問いに、空魚は渋々と答える。
猫が関わる怪談が苦手だから、と。
猫は好きだから苦手になりたくないと言う空魚。
もし裏世界の怪異だった場合、撃たなければいけない状況になり、猫が可愛いから撃ちたくないという空魚の言葉に、鳥子は驚く。
しかし、どこか安心しながら、必要なら自分が引き金を引くと言い、茜理に電話するように勧めてくる。
茜理のことを心配していた空魚は、渡されたメモに書かれた電話番号に連絡をします
第40話 猫の忍者に襲われるⅣ
茜理と合流して、事の経緯を喫茶店で尋ねている最中、突然、店内に猫の忍者が現れました。
黒い服にマントを着た猫が2匹、堂々と昼間に現れます。彼らは手に刀やナイフを持ち、私たちを狙っていました。
店内にいた他の客はいつの間にか姿を消し、残ったのは私たち3人、鳥子・茜理・空魚だけでした。
空魚たちは気がつけば裏の世界に入り込んでしまったのかと、驚いているところを猫の忍者に襲われますが寸前の所で茜理が救ってくれました。
3人はすぐにこの場を逃げ出しました。
鳥子は反撃しようと拳銃を取り出そうとしましたが、茜理に「目撃されたらまずい」と制止され、鳥子は手を引きました。
裏口を見つけましたが、「猫以外の入場はご遠慮ください」という注意書きが掲示されていました。
しかし、今はそんな注意書きに従う余裕はありませんでした。それでも、私たちは裏口から逃げ出しました。
しかし、外に出てみると、そこはこれまでの街とはまったく異なる場所で、目の前には猫の街が広がっていました。
第41話 猫の忍者に襲われるⅤ
猫の都市へと逃げ込むも、猫の忍者の追撃は絶えず、ついにはマカロフを取り出し、抵抗するも、なぜ猫の忍者たちは茜理を追いかけてくるのかと疑問を抱く空魚。
何かを捜しているのかと考え、右目の力を使い、茜理の中に銀色に輝く何かを見つけ、鳥子の左手で取り出してみると、それは猫の形をした人形でした。
それを見た茜理は、ずっと前に失くしたお守りだと告げます。
襲いかかる猫忍者がそのお守りを見て反応し、動きを止めてきます。
これに引き寄せられたのだと知った空魚は、小桜に換金してもらえるかもしれないと、望みを捨て、猫の都市の中へと放り投げてしまいます。
それを追いかけていく猫の忍者たち。
窮地を脱し一息つくも、三人を見下ろす猫の集団に何時しか囲まれていました。
そして押し寄せる猫の波に飲み込まれてしまう空魚たち。
無事に生き残ることができるのでしょうか?
間 章 狸は夜の番人
裏世界に半ば強制的に引き込まれて以来、少し眠ることに不安になっていた小桜。
安眠できるようにと購入した狸の置物であるポンポコをお守りに、一人夜を過ごしていた彼女。
あの異世界の三人のおばさんの襲撃は狸が化かしたのだと信じたく、ポンポコを心のよりどころにしていた小桜は、眠れない夜をどう過ごしていくのでしょうか?
感想
驚愕の裏世界リゾートから逃げ延びて、無事に元の世界へ戻った空魚と鳥子。
さすがの鳥子と空魚も、しばらくフラッシュバックに悩まされていました。この二人にもそういう感情があったんだと驚きましたが、裏世界への興味を持ち続ける彼らはさすがです。
しかし騒動の種は尽きず、今度は猫忍者との新展開が待っている第7巻。
猫忍者の登場と新キャラのカラテ少女・茜理。カラテとニンジャが融合したような展開が楽しみです。
沖縄旅行から戻った直後、再び裏世界の事件に巻き込まれる空魚さん。
今度は猫忍者との対決に困る怪異が現れます。
確かに可愛らしい猫も一ヶ所に集まると何か怖い雰囲気がありますよね。
後ろを振り向いたら猫がいたという展開は猫好きにはたまりませんが、刃物使って襲ってくる猫の忍者の殺意マシマシで今までの怪異とは違った凄まじさを感じます。
茜理が空手やってなかったらヤバかったですね
猫の街と猫忍者が登場し、今後も裏世界で活躍するのでしょうか。
空魚さんが猫好きだったとは意外でした。
猫系の都市伝説が苦手なのも納得です。
鳥子さんが空魚を気遣い、猫の真似をする場面もツボでした。
茜理のキャラも素晴らしく、今後も活躍してほしいですね。
書き下ろしのSSでは、小桜が空魚たちにちょっと強く当たりすぎたかなと反省していますが、相変わらずチョロい女性ですね。
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